昭和の記録  (戦塵日記・昭和15年)

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zoom RSS 昭和15年2月27日

<<   作成日時 : 2006/09/21 12:34   >>

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二十七日 (火) 曇り後雪 寒し

八時起床。九時頃出勤する。今日は午前は初年兵に陸軍礼式の学科、九・三〇
から十二・〇〇迄。新陸軍礼式令を説明する。綱領等の精神教育
はなかなか抽象的な文句許りで説明しにくい。兵も要領を得な
いで了解しにくかったらふ。午後は二、三年兵を指揮して、吹雪の中で小銃
戦斗教練をやる。今日は使役などが多くて出場者は二十名足らず。炊事場
の裏、将集から材料廠の間で二回、○開、散開、突撃、白兵戦をやった
ら兵は皆すっかりのびて、フウフウ言ってゐた。雪の一尺位の中へ伏せをさせるの
で靴の中へ雪が澤山入ってしまふ。一人、宮間と言ふ兵が銃剣を雪の中へ落
失してしまって、雪が深いのでみつからぬ。演習をやめて後も初年兵等を使
って探させたがどうしてもみつからぬ。中隊長は午后から第一師団の聯合
演習見学に孫呉に出張する。今日は久しぶりに入浴してから帰る。
夜は自動車教育計画を作る。此の前作製して大隊長に提出したのは符箋が
付いて戻って来た。又書き直しだ。十時頃迄かゝって大体出来上がる。まだ外に
陣中勤務、作業、学科等の計画を作らねばならぬ。
今日は家の隣にゐる、横田さんから手紙が来る。たしが横田さんは右隣
りの庭の広いうちだったか。横田保子とある。奥さんからだ。顔は一寸もしらない。母と
写真に撮って送って呉れると言ってあるがなかなかご苦労さんだ。
それから吉田方実の兄からも手紙が来る。中支派遣軍にゐる輺重兵特務
兵ださうだがもう二年以上になるので上等兵ださうだ。吉田方実を宜しく
頼むと言ってゐる。家からも手紙が来る。写真の道具はなかなか手に入ら
ず此の頃やっと送ったとか。兄貴が戦地へ送るからとておまり高価なもの
はいけないとか何とか言ったとか。又兄貴が気嫌を悪くしてゐるんではない
かな。
今夜は電気が馬鹿に暗い。一時、ローソクを点けて勉強する。十一時頃終身。

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昭和15年2月27日 昭和の記録  (戦塵日記・昭和15年)/BIGLOBEウェブリブログ
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