昭和の記録  (戦塵日記・昭和15年)

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zoom RSS 昭和14年12月17日

<<   作成日時 : 2005/12/20 11:13   >>

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十七日 (日) 曇り

昨夜は寒くてよく寝られなかった。まだ部屋の壁に氷が張ってゐてとても寒い。ペチカ
がよく燃えない為になかなか暖かくならぬ。今朝は八時四十分ごろ起きて下山少尉
とすぐに出勤する。徒歩。
午前中は兵に内務書の学科をやる積りだったが午后にする。昼食は内務班にて
会食。内地帰還者の為のお別れの会食だ。中隊長以下内務班で食事する。
二字三十分から現役兵、補充兵にお内務書の学科を教育する。約一時間、中隊長
の話に依ると補充兵も皆帰る事になりさうだとの事。さうなると、兵は殆ど現役兵ばか
りになる。
四時から中隊会報あり。六時に内地帰還者、中隊出発。下士官以上、及兵の有志
は神武屯駅迄見送る。発車まで間があるので中隊長の官舎へ寄って休憩する。
中隊長の官舎は独立官舎でなかなか立派だ。設備もいゝし、ペチカもよく
燃えて暖かい。紅茶を御馳走になる。神武屯駅発は七時半頃。内地帰還
者は全員二百数十名。皆喜んで帰った。官舎へ帰ったのは八時頃、判住官
官舎の風呂へ入り十時頃寝る。今夜は寒くて仕様ないので当番の吉田を
官舎へ泊らせる事にする。
今度帰った、僕と一緒にノモンハンへ来た山田喜重、今日は少し酔って僕の所へ
やって来て、盛にお世話になったとお礼を言ふ。始め、彼奴は老兵なので聯隊段
列へ入れた所、憤慨して僕の所へねじこんで来た。俺は年はとってゐても段列なん
かで炊事要員では嫌だ、戦砲隊で花々しく戦はして呉れと。幸ひ戦砲隊
へ入れてやる事が出来たが。なかなか元気な奴だった。今度は上ト兵になって
帰れて嬉しいだらふ。僕にはクドクドといつまでも礼を言ってゐた。

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